転職コンサルタントブログ

別れの言葉は気持ちよく。

お世話した求職者のフォローで
現職退職日にお話をしたていた時のお話。

こういうお話を聞いたことは初めてなので、
反面教師として記憶に残しておきたいなと思い、
文章にしてみました。

退職の意思を伝えてから、
経営者(2代目)と何度か話す機会があったそうです。

この方は大学を卒業後、
20年近く同じ企業に勤められた功労者。

しかし、業界構造の変化で、事業が徐々に衰退し、
結果、年収も年々ダウンし、
頑張っても頑張っても報われにくい状況。
また、社員ピラミッド構成も後輩がほとんど入社せず、
なかなか上にも上がれずという中で、
家族の将来を考えて、転職を決意された方です。

覚悟もあり、リスクも承知の上で、
それでもチャレンジを選択した方です。

お話をしていても、
非常に優秀だなと感じる方です。

そんな方ですので、
最初は当然慰留されました。

実は、今回の決断の前に
一度会社に掛け合った時もあったそうです。
その時ももちろん慰留されました。

しかし・・・

経営者の方からは最後なんと言われたか。

最後の面談時に
『今まで雇ってやったのに、ひどい仕打ちだわ』
的な発言を受けたそうです。

もう少し言い方はオブラードだったかもしれませんが、
こういうニュアンスの言葉を言われたそうです。

ご本人は怒りというよりも、
残念がられていました。

聞いた私も残念に思いました。

この言葉は本心かもしれません。

この言葉は『言葉のあや』かもしれません。

この言葉は経営者としての意地かもしれません。

理由は分かりかねます。

しかし、何はどうあれ退職のタイミングは、
お互い気持ちよく終わりたいものです。

経営者からすれば、
何を勝手なことを、という方も
いらっしゃるとは思いますが、

とは言え、
長く文句も言わず、会社について来た方です。
この事実は変わりません。

共に戦ってきた仲間に対して、
労いのひとつもあって良いのではというのが心情です。

他方で、改めて転職は
全てが丸く収まるものでもないな
とも思いました。

立場が変われば、物事の捉え方も当然変わります。
『経営者』と『労働者』が相手の立場に立てない
所以でもある気がします。

しかし、いずれにしても
別れ際は、お互い気持ちよくお別れしたいものです。

どこでまた『ご縁』があるかわからないですからね。

※2013/11/26 金子 玄のFacebookに掲載済 ≪2015/11/30 再編集≫

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