暖冬の恩恵は日々感じるものの、ウインタースポーツに興じる我が家には少し寂しく感じる野口です。
先日、有料職業紹介責任者講習を受講しました。
今更ですが。
平成19年に雇用対策法が改正され、求人に年齢制限を設けることが禁止されました。
皆さんがご覧になる求人票にも明確に何歳以上、何歳未満などは記載されていませんよね。
(だからOKだと思って応募したら、求める層と異なると断られた・・・なんていうことも
事実あるのですが。)
ただ、いくつか条件を満たせば年齢制限を行える場合があります。
長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、若年者等を期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合
という事例があります。
ここで言う「若年者」は、皆さん何歳位をイメージしますか??
厚労省の認識では、ここは『45歳』なんです。
- 転職35歳限界説
- 30歳を過ぎると途端に求人がなくなる
なんてことも聞きますが、30代はまだまだ若手!この制限に則ると、なんと私も若年層!です。
人生100年時代。
定年65歳。
この物差しで考えれば、確かに45歳は若年層という認識でも間違っていませんね。
「働き方改革」の次は「働く理由改革」
そんな中、最近気になる記事を見つけました。
個人的に好きなデザイナーさん「皆川明」氏が手掛けるブランド〈ミナ ペルホネン〉のセレクトショップが求人を出しました。
〈年齢は問いません。人生経験豊かな方、心が健康で100歳! 大歓迎です〉
100歳って!非現実的!?と思いませんか。
しかし、現実的に70代と80代の方が社員として採用されました。
もちろん、働くために必要な体力や環境をお持ちの方ではありますが、企業が大切にしたのはその方の
人生感そのものです。
「何をやっていた」という単純な経歴ではなく、「何を経験し、今何を思うか。そしてこれからどうしていきたいか。」という視点で選考をされたようです。
採用された方々のバックグラウンドは様々ですが、共通していたのは『自走性』と『経験則だけで判断せず周囲の声を聴きとる』といったスキル。
ご自身の中で、柔軟に変換できる脳があってこそでしょうか。
話を戻します。
条件や社名など見える範囲の情報だけではなく、自分が仕事をする理由をあらゆる角度から棚卸することで、
選択肢に無かった職種や企業との出会いもあります。
「働き方改革」のみならず「働く理由改革」
ぜひ一緒にこれまでの社会人ライフの棚卸をしましょう。