人材不足で、人材の採用をしにくい環境になると、
求職者にとっては転職先、就職先を探しやすくなります。
今後は少子化の流れの中で、中期的な波はあるものの、
慢性的な人材不足という状況が容易に想像できます。
他方で、最近はブラック企業叩きと言いますか、
労働環境のオープン化が進む中で、
労働実態が表面化する流れが増えてきています。
ゼンショーはじめ、たかの友梨等。
これが進むと今以上に採用優劣がはっきりし、
採用できないことにより、出店抑制は元より、
倒産という話も益々増えてくると考えられます。
また、その過程の中で、
今後、企業各社は労働環境改善に踏み込まなくては
ならなくなります。
当然、残業代未払い等で労働環境が改善できない企業は、
人件費が増大し、業績悪化に伴う倒産という
『人件費倒産』という企業も出てくることでしょう。
後は、離職が増える職場環境で残る選択肢をした
社員の方への負荷の増大も考えられます。
この声は拾いにくいので、
個人的にはこちらの問題がより深刻と考えています。
以前にも書きましたが、
声を上げたもの勝ちの時代が来るかもしれません。
これらの人材問題に伴い、
経営資源の根幹である『人材』の重要度が
より増しています。
これらの話は経営者によっても温度感がありますが、
早めに手を打てる企業だけが生き残れる時代は
そう遠くない気がします。
実際に団塊の世代が要介護世代へ突入する
2017年が一つのタイムリミットに設定されています。
その意味では受け入れ多様化はまだまだ話題性があるので、
人材受け入れ方の多様化方法が
企業成長を分ける時代になってきているとも
言えるかもしれません。
※2014/09/01に金子玄のFacebookに掲載済≪2015/08/19に再編集≫